まちライブラリーの本

マイクロ・ライブラリー図鑑 礒井純充著

 
マイクロ・ライブラリーサミットが始まったのは2013年。

個人の力で運営されている小さな図書館が日本各地に広がっていることを知った礒井純充が、「小さな図書館活動をやっている人のサミットを開こう!」と呼びかけたことからでした。
 
小さな図書館活動を「マイクロ・ライブラリー」と名付け、シンボルマークは「アリ」にしました。アリは一匹一匹はすごく小さくて踏みつぶされそうですが、一生懸命がんばると、地下に広がる巣のように、ものすごく大きなものを作り出せる力がある。巣は見えないところで、気づかないうちに大きなものになっている。小さな図書館はそんなものなのではないかというメッセージを込めています。
 
小さな図書館活動の純粋で一途な想いと、成り立ちや運営の工夫など、2013年の第1回マイクロ・ライブラリーサミットに参加してくださった日本各地のマイクロ・ライブラリー運営者の発表を一冊にまとめました。また、日本各地のマイクロ・ライブラリー514箇所を一覧にまとめています。
 
夢に向かって、はじめの一歩を踏み出したいと思っているあなたに手に取ってほしい一冊です。
 
2014年5月31日発行

オンラインストアはこちらから

 

「マイクロ・ライブラリーを考える」より(抜粋)

マイクロ・ライブラリーは、一個人の力によって非常に高い社会性、公共性を実現することが活動です。しかも、誰にでも始められます。多くの志ある個人が、マイクロ・ライブラリーを始めることができる環境を整えていきたいと考えています。

そして、このような活動が生まれ続けるためには、今回開催した「マイクロ・ライブラリーサミット」のような横断的な集まりが、有効だと感じます。お互いの活動を紹介しながら議論し、切磋琢磨するなかで、新たな協力関係が生まれ、さらに意義深い活動が生まれてくるからです。一人ぼっちではない。自分たちと同じ思いや目線を持っている人がいるのだと確認することが大事なのです。

特に多くの人にわかっていただきたいのは、「組織」や「お金」がないと社会的に意義ある活動ができないという考えを切り替えることです。むしろ自立した「個人」の思いや行動が、社会や時代を動かすことになるということです。

「マイクロ・ライブラリー」には、これからの社会の在り方まで考える重要なヒントが多く隠されています。そして「マイクロ・ライブラリー」が、真に人間的で、個性的に生きる我々の支えになると信じています。

 

 

 

 

 

 

ページトップへ