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まちライブラリー@アトリア参宮橋 探訪記

訪問&報告者:益田和美

訪問日:2023年5月30日

まちライブラリー@アトリア参宮橋

新宿から小田急線に乗って2つ目の参宮橋駅で降りると、駅前にはこぢんまりとした飲食店などがいくつか並ぶものの、横道に入るとすぐに落ち着いた雰囲気の住宅街が広がります。「アトリア参宮橋」には、そんな周囲の雰囲気に馴染みながらも、なぜか心が躍るような「ここはどういう場所なんだろう」と感じさせるような空気感があります。

それもそのはず、エントランスはナチュラルなカフェとしての存在感を醸し出していますが、一歩入ると、レッスンあり、子どもの遊び場あり、ライブラリーあり、そしてイベントスペースやオフィスとしての機能ありの、超多機能拠点なのです。

ランチは季節の野菜たっぷりの一汁三菜

素材の力を活かし、丁寧に調理されたことが伝わってくるようなランチは、カウンター内のキッチンで作られています。子どもを連れて来た人が、友達と待ち合わせて一緒に食事をしていたり、仕事の合間に1人でランチに来ている人がいたりと、オープンな雰囲気のスペースで各々がゆったりと食事を楽しんでいるようでした。

この日のメインはハンバーグ

 

そして、取材に伺った当日は、カフェの奥で編みもののレッスンが行われていました。手は編む工程を進めつつ、色々なお話に花が咲いて、参加者のみなさんがとても楽しそうな様子。

インストラクターであるニットアーティストの横山さんは、ライブラリーも担当されています。

右が横山さん 和気あいあいと楽しそう

 

明るくて居心地のいい読書スペース

ライブラリースペースは、カーペット敷きでリラックスできる雰囲気。壁面全体がガラス張りになっているため、自然光が降り注ぎ、言葉で言い表すのが難しいくらい心地よい空間です。

広々としたフロアの一角がライブラリースペース

一般の方への本の貸し出しは行なっていないので、この場所でゆっくり読んで楽しむという閲覧専用のまちライブラリー。

各ボックスには契約した方が好きな本を置くことができ、他県など遠方からの申し込みもあるそうです。ひとつひとつのボックスが個性的で、手に取るたびに新しい世界が広がるようなセレクションです。

本の著者が契約しているボックスもあり、ご本人がこの場所で勉強会やワークショップを開かれることもあります。

もうひとつの本棚

そして、アトリア参宮橋の特徴のひとつが、この本棚。ライブラリースペースとひと続きになっているキッズスペースの奥に、どっしりと置かれています。

実は、この世にひとつしかないオリジナルなのです。

おうちの形の本棚はオリジナル作品

 

まちライブラリーのスタートに合わせて新しく製作されたもので、なんと企画に携わったのは子どもたち。どんな形にしたいか、デザインや色は?どこに何を入れる?などなど・・・複数回のワークショップを経て完成したものなのです。

子どもたちのアイデアや思いが詰まった本棚

もともと、この「アトリア参宮橋」は、就学前の子どもがいるメンバーが子どもと一緒にこの場所へ来て、そばで遊ばせながら働ける場、というスタイルで2018年に始まりました。今も、メンバーのお子さんや地域の親子が参加する賑やかなワークショップが、日々開催されています。

 

こんなふうに、たくさんの魅力がギュッと詰まったアトリア参宮橋にご興味を持たれた方は、カフェの営業日であればライブラリーも自由に利用できますので、お気軽に立ち寄ってみてください。水曜日と木曜日以外は基本的にオープンしており、ランチだけでなくドリンクやスイーツも楽しめます。

営業日は、「tsugugoto cafe」のインスタグラムでご確認いただけます。

 

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