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まちライブラリー@コワーキングスペースmocco 探訪記

探訪&報告者:宝水幸代

まちライブラリー@コワーキングスペースmocco

2023年。新しい年が明けてすぐの1月6日。

今回はわたしの故郷でもある兵庫県へ。

姫路市にあるまちライブラリー@コワーキングスペースmoccoさんに伺いました。

 

JR姫路駅から徒歩5分という、とても便利な場所にあります。

姫路駅周辺には、白鷺城と呼ばれる世界遺産の姫路城や兵庫県立歴史博物館、姫路文学館などがあり、歴史に触れられるまちでもあります。

 

フリーランスの「ほしい」が揃ったコワーキング

mocco姫路は、さまざまな人とコミュニケーションが取れるオープンスペース、集中したいときにぴったりな間仕切り付き作業スペース、フォンブースや会議室に小さなキッチンと、ノマドにはうれしいコワーキングスペースです。

 

受付の前にさっそく本棚が。

 

「ここの代表の本を置いたのが始まりなんです」

 

案内してくれたのは、ストアマネージャーの野村綾音さん。

こちらの本棚に並んでいるのは、オーナープロデューサーである梶原伸介さんの本なのだそう。デザイン関連の本が多いようですね。

 

「本でつながる。みんなつながる。」moccoライブラリー

通路を挟んで隣にある本棚に、「まちライブラリー」のタペストリーが飾られていました。

こちらには、姫路市で活躍する整理収納コンサルタントなど、moccoを利用するさまざまな専門家による寄贈本がずらりと並んでいます。こういった、本オーナーの背景や人となりを感じられるのも、まちライブラリーの面白さですよね。

野村さんがmoccoのブログに書かれている「本棚紀行」を読むと、どんな方が本のオーナーさんなのかを垣間見ることができますよ。

 

なんと、わたしが礒井さんを取材して記事を執筆させていただいた「事業構想」も並んでいました。こちらのオーナーさんは150冊もの本を寄贈されたそうです。すごい。

ちなみに2016年10月号『空き資源活用ビジネス』に掲載されていますので、ご興味のある方はmoccoで手に取ってみてください。禁帯出なので、お仕事の休憩時間にでもコーヒー片手にぜひ!

 

自分の専門や、これまでの来し方を、本で表現できるのがまちライブラリー。いろんな人が本を通じてつながって、新しいプロジェクトや面白いことが生まれてきたらいいな。

本棚を眺めながら聴く野村さんのお話に、そんな想いを感じました。

 

面白いところには、面白い人がいる

ところで、本棚の上に置いてある「はりまで育てたビール」という瓶が気になるのですが…

 

「代表が作ってるんですよ」

「!?」

 

コワーキングの代表で、クラフトビールも作っているだなんて。絶対おもしろい人やん。

ぜひお会いしてみたい、と思っていたら

 

「あ!来ましたよ」

 

なんて良いタイミングなんでしょう。うれしくなって、さっそくご紹介いただきました。

 

代表の梶原さん(左)と、案内してくださった野村さん(右)

建築士になった当初、大阪で仕事をしていたという梶原さん。2012年に姫路に戻りますが、なかなか仕事でのつながりがなかったそう。そんなとき、コワーキングスペースの存在を知り、自分でもやってみようと考えたのかきっかけだとか。

コワーキングスペースの運営を通し、さまざまな出会いを体験しながら、地域での活動にも取り組むようになりました。

そんな中、行政とともに姫路のメインストリートである大手前通りを「歩いて楽しい大手前通り」にしようという試みに参画。その延長線でクラフトビールのお店「KOGANE」をオープンし、醸造工場まで作るに至ったのだそうです。

 

コワーキングにビール工場、そしてまちライブラリー。

さまざまなことを通して、姫路というまちに人の「居場所」を作っているんですね。

 

「なんかいろいろやってて、何屋さんなのって聞かれるんですけど、最近はビール屋って名乗ってます」

 

肩書きって、そのとき自分が一番やりたくてやっているもので良いんだなあ、と思った瞬間でした。

じゃあ、わたしは何と名乗ろうかなあ。

さしずめ「まちライブラリーめぐり人」というところかしら。

 

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